ふるさとへの便り
自然豊か、ITも発達
リトアニア

2019年05月31日 09:24

豊かな森に囲まれる首都ビリニュスの旧市街=リトアニア

豊かな森に囲まれる首都ビリニュスの旧市街=リトアニア

 岐阜県の皆さま、「ラバ・ディエナ!(こんにちは!)」。日本から8千キロ離れた東欧の国「リトアニア」にある日本国大使館に赴任して早くも1年が経過しました。こちらは長く寒い冬が終わり、森の木々が一気に芽吹いて景色が鮮やかに彩られ、日に日に太陽が照る時間が長くなる素晴らしい春を迎えています。これからまだしばらくの間日が長くなり続け、昼が一番長くなる夏至の頃には午後11時ごろでもまだ薄明るく、「あぁ、かなり緯度の高い国にいるんだなぁ」と実感することになります。

 さて、リトアニアは、岐阜県出身の外交官・杉原千畝(ちうね)氏が第2次世界大戦中、ユダヤ人難民を救うためにビザを発給した国ということでご存知の方もいらっしゃるかもしれません。もしかしたら、旧ソ連圏の一国で、画一的で寒くて暗いイメージを持つ方もいらっしゃるかもしれません。実際には、首都ビリニュスの旧市街は「ビリニュス歴史地区」として世界遺産に登録されており、ヨーロッパらしい街並みが広がる大変美しい国です。まるで中世の時代にタイムスリップしたかのような街中には、歴史的な建造物や教会はもちろん、おしゃれなカフェやレストラン、雑貨屋などもあり、治安の良さも相まって日本からの観光客が年々増えてきています。IT技術も発達しており、多くの場所でフリーWi―Fiがつながることはもちろん、公共交通機関、タクシー、シェアカーやシェアサイクル、シェアスクーターに至るまで、スマートフォンアプリで簡単に利用でき、外国人である私でも、かなり便利な生活ができることに驚いています。また、「森と湖の国」ともいわれるこの国の自然はとても美しく、雄大で豊かな自然の中で育まれた蜂蜜や黒パン、チーズなどが名産で、その品質は確かなものです。

 昨年秋、リトアニア産蜂蜜の岐阜県への輸入契約が結ばれ、近々岐阜県の老舗蜂蜜問屋「秋田屋本店」にてリトアニアの蜂蜜が販売されることになりました。自然の恵みがいっぱいの美味しい蜂蜜をぜひぜひ試してみてください。岐阜県との歴史的な深い絆に加え、昨年は双方の首相が相互の国を訪問し、日EU経済連携協定(EPA)の発効(リトアニアはEU加盟国です)、ワーキングホリデー制度の開始で注目度を増しているリトアニア。今後も要チェックです!

 森本朋花(もりもと・ともか)さん 2011年、岐阜県庁に入り、砂防課などに勤務。18年4月、外務省に出向し、在リトアニア日本国大使館に赴任。二等書記官(広報文化担当)として、日本文化の普及・発信、地方連携、教育・文化交流事業などに携わる。羽島市出身。


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