ふるさとへの便り
環境都市目指すフエ
ベトナム

2019年07月12日 09:18

清掃活動「Green Sunday」の参加者ら=ベトナム・フエ市、フォン川

清掃活動「Green Sunday」の参加者ら=ベトナム・フエ市、フォン川

 将来の先進国入りを目指し躍動し続けるベトナム。引き続き、外国企業のベトナムへの関心は高く訪越旅行者数も急増しています。日本列島と同じく南北に細長い国土を持つベトナムは地域ごとの魅力があり、地域ごとに個性を生かしチャンスをつかむための外資・外国人の受け入れ環境整備が行われています。

 私は最近、「フエ省」を訪れる機会が増えました。フエ省はベトナム最後の王朝「グエン朝」があった古都で、2016年に岐阜県と「友好協力に関する覚書」を締結して以降、高山市とフエ市、岐阜大とフエ大も覚書・協定を結び、さまざまな分野で交流を深めています。ともに洪水と闘い続けた歴史を持ち、現在は観光に力を入れるなど共通点も多い街です。

 フエ省は現在、外国人誘致に向けた「環境改善」に力を入れています。国際協力機構(JICA)との協同で「洪水対策・都市廃棄物管理・水環境改善事業」などの技術協力プロジェクトを実施し、災害に強くクリーンな街づくりを目指しています。また、交通事故や犯罪の防止に向け、スマートシティー化も実施しています。

 私は先日、「Green Sunday」という毎週日曜日早朝の行政と市民が協働する清掃活動に参加し、サーフボードに乗りながら川に流れているごみを拾うというユニークな体験をしました。水上で悪戦苦闘しながらも、川岸でごみを拾う多くの市民の姿を見て、街の一体感を感じました。

 このような素晴らしい街に地元企業の皆さまに進出してほしいと強く思う一方で、工業団地の受け入れ体制や物流インフラが整いつつある大都市圏と比べると課題もあります。そこで先日、JICAベトナムに同行し、フエ省人民委員会委員長はじめ政府幹部の方々と半日間ミーティングを行いました。その中で「大都市につながる高速道路、大型船が入港できる深水港の整備」など、投資誘致に向けた改善をお願いしました。環境対策面で先端を行くフエ省は、投資分野においても、当行が取引先企業や自行支店長団と訪れる際には、いつも外務局長自らミーティングに参加されるなど、誘致に対する本気度がうかがえます。

 十六銀行が地方銀行で初めてハノイ駐在員事務所を設置して、1年3カ月が過ぎました。ベトナム投資開発銀行(BIDV)への派遣期間も含め、私は国内外で4年半ベトナム進出支援に携わっています。フエ省をはじめ、地域ごとの魅力を案内させていただきますので、BIDVに派遣されている当行スタッフと共に、ベトナムで皆さまのお越しをお待ちしております。

 川瀬寛之(かわせ・ひろゆき)さん 十六銀行ハノイ駐在員事務所長。2001年入行、14、15年ベトナム投資開発銀行(BIDV)外国投資部ジャパンデスク在籍、帰国後はベトナムを中心とした海外進出支援に従事。18年3月にハノイ駐在員事務所を開設してハノイへ赴任。大垣市出身。


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