ふるさとへの便り
高齢者らにリハビリ
エクアドル

2019年10月04日 09:42

リハビリ利用者の自宅にて=エクアドル

リハビリ利用者の自宅にて=エクアドル

 皆さんこんにちは。私は今、青年海外協力隊員として、エクアドルの首都から飛行機とバスを使って5時間の所にある南部の小さな町に住んでいます。首都のキト市には世界遺産に登録された美しい旧市街があり、また町には大型ショッピングモールや、大きなビル、高級ブランドの店もあります。

 私が住んでいる所は首都に比べるとかなり小さい町ではありますが、町には野菜やパン、電化製品、おもちゃなどの小売店が並び、生活に必要な物はそろいます。電気、ガス、水道のインフラも整っており、生活に困ることはありません。協力隊というと不便な生活を想像していましたが、エクアドルではほとんどの隊員が不自由のない生活を送っており、とてもありがたい環境だと思います。

 しかし、現地の人が全て不自由のない生活を送っているのかというと、そうではありません。現在、私は市街地から離れた地域に住む高齢者や障害者の家庭を訪問し、リハビリを提供する活動を行っています。訪問の道中は橋が架かっていない川を渡らなければいけなかったり、獣道を草をかき分けながら歩いたりと、家にたどり着くだけで本当に大変です。

 その家には電気、水道、ガスがなく、川から水をくんだり、家の中でたき火をして調理をする所もあります。同じエクアドルでも、市街地と比べてこんなにも生活環境が違うことに当初は驚きました。日本では見たことのない環境に戸惑いつつも、今は現地の人の生活を学ぶために、水くみなどを手伝いながら活動を行っています。

 私はリハビリ職の一つの作業療法士として活動していますが、まだこちらではリハビリというとマッサージのイメージが強いです。実際、現地のリハビリスタッフはマッサージしか行わない人が多く、そんな中で作業療法という仕事を伝えることは難しいことも多いです。しかし少しでも作業療法の楽しさが伝わる活動を行えるよう、さまざまなことに挑戦していきたいと思います。

 砂畑あゆみ(すなはた・あゆみ)さん 病院や高齢者施設での勤務を経て、2018年10月から青年海外協力隊としてエクアドルへ派遣。地域の高齢者や障害者を対象に作業療法を実施。高山市出身。


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