ふるさとへの便り
ワクチン管理を支援
ケニア

2019年10月18日 10:02

地域の医療施設に渡すワクチンを一つずつ確認している様子=ケニア

地域の医療施設に渡すワクチンを一つずつ確認している様子=ケニア

 「Idhi nade?(=現地の言葉ルオ語で、How are you?)」。初めまして。私は青年海外協力隊の保健師としてケニアで活動しています。ケニアや首都のナイロビという国・地名はよくご存じの方もいるのではないでしょうか? 赤道直下に位置し、きっと暑さを想像されるかと思いますが、ナイロビに至っては標高約1700メートルの所にあるため意外と過ごしやすいです。また、ナイロビはとても都会であるため、ほとんどの物を手に入れることができます。日本食、韓国料理、中華料理、イタリアンなど食に関して困ることはありません。

 そして、私の任地はナイロビからバスで揺られること約9時間の所にあるシアヤという場所です。ここはナイロビとは大きく異なり生活は驚くことばかりです。文化的、宗教的な考え方、価値観の違いをさまざまと見せつけられる日々ですが、明るく陽気なケニア人(ルオ族)のおかげで私は、毎日笑いが絶えず楽しく過ごすことができています。

 私はここで、主にワクチンの管理をしています。言葉の壁があり思うように活動ができていないことは悩みの一つです。一つの文章に英語、スワヒリ語、ルオ語の三つが交じることもあるため、分からないことだらけです。それでも半年を経過して少しだけ理解できるようになってきて、活動においても、行動範囲が広がってきました。

 ここではHIV(エイズウイルス)やマラリア、狂犬病など感染症はとても身近です。最近、ケニアでもマラリアワクチンがスタートすることが決まっていましたが、急きょ延期が発表されました。いつ開始になるか分かりません。そして、ワクチンもいつもあるとは限らず、不足することは多々あります。ワクチンだけではなく、注射器さえも不足しています。ワクチンによって命が救われることが分かっているのに、手に入らないために救われないこともあります。とても考えさせられることばかりです。あと1年半、私がケニアの人々のためにできることを今後も考えていきたいと思います。

 中山明香子(なかやま・あかね)さん 地方公務員を休職し、今年1月から青年海外協力隊員として、ケニアへ派遣。ワクチン管理、施設巡回など、同僚の活動をサポートしている。各務原市出身。40歳。


過去の記事