ふるさとへの便り
PC実技指導、手応え
ガーナ

2019年12月13日 09:19

村の小学校に通う子どもたちと筆者=ガーナ

村の小学校に通う子どもたちと筆者=ガーナ

 「Me ma mo aha―o(みなさまこんにちは)」。私はガーナで青年海外協力隊員として活動しています。現在、ガーナは乾期に入り、気温は35度を超え、雨が少なくとても暑いです。このシーズンはハマターンという、貿易風によるサハラ砂漠の砂が舞う現象が見られます。ハマターンが始まると空が砂に覆われ周囲がかすみ、視界がとても悪くなります。家の窓が少し開いていると、そこに砂が舞い込んできて積もることもあります。

 さて、今回はガーナのICT(情報通信技術)事情をつづりたいと思います。ガーナではパソコンの授業が小学校から義務化されています。ガーナ政府や他国からの寄付でパソコンが設置されている学校は増えましたが、全ての学校にパソコンが置いてあるわけではありません。また、パソコンがあっても使える人がおらず、誰も触らない、壊れていて修理をできる人がいない、修理部品を買うお金がない―などの理由でほこりをかぶっている所が多くあります。パソコンがない学校では、黒板にパソコンのアイコンなどを書いて教えています。しかし、ほとんどが筆記中心の授業をしており、先生も生徒もパソコンを使える人がとても少ないのが現状です。

 赴任当初、私の職業訓練校には動くパソコンが20台中3台しかなく、パソコンの修理から活動をスタートしました。修理をすることでパソコンは11台が動くようになり、実技による授業を開始できました。しかし、ここはガーナ。停電が頻繁に起こるため、いざ授業を始めようとすると停電になることもあり、実技の授業をするのも一苦労です。赴任して1年半がたち、パソコンが使えるようになってきた生徒が増え、まだ教えていないことも自分で勉強し始める生徒も出てきました。これまで教えてきた実感が湧き、とてもうれしいです。

 今後、より実践的なスキルを身に付け、その技術を使って将来ガーナを背負い立つ人材が一人でも増えるよう、残りの任期を全うします。

 杉原俊宏(すぎはら・としひろ)さん 航空機産業での勤務を経て、2018年3月から青年海外協力隊員としてガーナへ派遣。職業訓練校で生徒にパソコンの使い方を指導。岐阜市出身。29歳。


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