ふるさとへの便り
動物鳴き声、日本語披露
ペルー

2020年04月03日 09:50

イベント「世界の夢」で出題したオノマトペのクイズ=ペルー・リマ、大統領官邸

イベント「世界の夢」で出題したオノマトペのクイズ=ペルー・リマ、大統領官邸

 マチュピチュなどで有名なペルーですが、砂漠地帯の沿岸部(コスタ)、アンデス山脈の山岳部(シエラ)、内陸部のアマゾン川流域のジャングル(セルバ)に分かれていることはあまり知られていません。三つの地域で気候も文化も食べ物も大きく異なっている、たいへん興味深い国です。

 リマに住んで2年以上が過ぎ、帰国が目前に迫ってきました。今回は最近の活動を紹介します。昨年12月、ペルー大統領夫人の主催で、リマの貧しい地域に住む子どもたちに世界の文化を紹介するイベント「夢の世界」が行われました。二十数カ国の学校や機関が自国の踊りなどを紹介しました。日本は私が所属するペルー日系人協会日本語普及部が担当し、動物の鳴き声のオノマトペ(擬音語や擬態語)を紹介、クイズ形式で進めました。スペイン語と日本語では全く異なった鳴き方をする動物が多く、日本語の鳴き声を紹介すると、その響きの面白さから、200人以上の子どもたちが大きな声でまねをしてくれました。少数ですが全く同じ鳴き方の動物もあって、逆にびっくり。興味が日本語や日本文化に接していくきっかけになってほしいと願っています。

 現地の日本語教師の力を伸ばす活動も続けてきました。現場の先生を対象に指導の考え方や具体的な方法の講座を開いたり、教師不足を解消するために新しく日本語教師を養成する講座を実施したりしました。

 ペルーの日系社会は昨年、移住120周年を迎え、子どもたちは4世の世代に入っています。日本語を学ぶ非日系のペルー人もたくさんいます。今後は継承のみならず、多様な内容の日本語教育が求められていくと思います。時代の変化に対応しながら、ペルーの日本語教育がさらに発展していくことを願っています。

 西岡裕知さん 教員を退職後、民間の日本語学校に勤務。JICAシニア海外協力隊員としてペルーへ派遣。関市出身。66歳。


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