ふるさとへの便り
環境に合わせ情報教育
南アフリカ 

2020年06月12日 10:37

ワークショップで電子黒板を体験している様子=南アフリカ共和国

ワークショップで電子黒板を体験している様子=南アフリカ共和国

 こんにちは。私は青年海外協力隊として南アフリカ共和国(以下南ア)に派遣されました。配属先はムプマランガ州にある算数科学技術アカデミーです。教育事務所のような所で州の教員研修を管理しています。

 配属の少し前に、南ア教育省はICT(情報通信技術)教育とプログラミング教育に力を入れる方針を決めました。それを受け、州の教育を管轄する私の配属先も、それら二つに力を注ぐことになりました。

 ただ、問題は山積みです。現場の先生たちはパソコンやタブレットなどを使った教育を受けていません。先生自身それらの機器を導入するハードルは高く、配布された多くのタブレットは使われず放置されました。盗難され全てを紛失した学校も幾つかあります。そもそも電気が不安定な学校もあります。私たちが学校でICT機器の説明会をしていた最中も停電し、説明を中止せざるを得なかったこともありました。

 私はそもそもICTとプログラミングの教育が必要なのか、他の方法で指導力向上を目指す方が良いのではないか―と悩みました。それを同僚と相談しても、南アに来て日が浅く、言葉も拙い私の意見はなかなか受け止めてはもらえませんでした。まずは信頼関係を築くことが大切だと考えた私は、取りあえず南アの同僚に付いて必死に仕事のサポートに徹しました。すると少しずつ私を信頼して仕事を依頼したり、意見を求めたりしてくれるようになりました。私の言っていることも徐々に受け止められ、「南アに合ったICT・プログラミング教育をしよう」と考えが一致しました。

 学校現場には依然としてさまざまな問題があります。しかし南アの教育がより良くなっていくよう同僚と今できることを見極めながら進めていきたいです。

 赤塩健太さん 学校職員を4年間勤め、昨年7月から南アへ派遣。教員の指導力向上を目指して活動する。不破郡垂井町出身。27歳。


過去の記事