ふるさとへの便り
隊列飛行、病院にエール
シンガポール

2020年08月28日 10:22

マリーナ湾・金融街を起点とし、2ルートに分かれて島内を回る国旗儀礼飛行=シンガポール中心部

マリーナ湾・金融街を起点とし、2ルートに分かれて島内を回る国旗儀礼飛行=シンガポール中心部

 8月9日、シンガポールは建国55周年を迎えました。街中には赤色の服を着た多くの人々。各公営住宅のベランダにもシンガポール国旗がずらりと並び、赤と白で染まっていました。シンガポールを代表する建造物の国旗カラーによるライトアップも、この時期の風物詩となっています。

 シンガポールは1963年にマレーシア連邦の一員になりましたが、2年後にマレー人と華人の対立を背景に、連邦から分離して独立国家となりました。その後、初代首相リー・クワンユー氏率いる強い政府と外需依存の経済開発により、今では東南アジアで最も豊かさを実現した国となっています。そんなルーツがあるため国民の結束は強く、例年ナショナルデーは盛大なパレードで祝います。

 しかし今年は新型コロナ禍にあり、大型のイベント会場は使われず、行事は規模を縮小、各地に分散されました。それでも医療従事者への敬意を示すために複数の病院の上空を隊列飛行した空軍戦闘機や、島内を行進した戦車隊などは大変迫力がありました。

 日本とシンガポールは9月にビジネス目的に限定した短期出張者の往来再開を目指すとしています。日本が新型コロナ後に短期出張者向けの往来再開で他国と合意したのは初めてでビジネスパートナーとしての魅力が高まりました。依然として大規模な商談会は開催が見通せず、秋に予定された日本食品総合見本市"Food Japan 2020"は来年へ延期されましたが、今後オンラインでの実施も期待されています。現在、多くの人々が在宅勤務を強いられ、経済も低迷していますが、コロナの新規感染は落ち着いており、活況がいよいよ見えてきました。引き続き弊行駐在員事務所から最新の現地事情をお届けしていきます。

 富田邦裕 十六銀行シンガポール駐在員事務所長。主に愛知県内店舗・本部でコーポレート向け業務に従事。18年7月に同国赴任。


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