ふるさとへの便り
柔道普及へ子ども育成
ブータン

2020年09月18日 09:41

柔道紹介イベントでのデモンストレーションの様子=ブータン

柔道紹介イベントでのデモンストレーションの様子=ブータン

 「クズザンポーラ(ブータンの言語・ゾンカで『こんにちは』)」。今回はブータンでの柔道の普及活動を紹介します。ブータンには2010年に初めて柔道が持ち込まれました。10年前に設立されたブータン柔道協会はまだ歴史が浅く、小さな組織です。柔道競技者は少なく、国内に柔道クラブは一つしかありませんでした。そこで昨年、競技者の増加と選手層の強化を目的に、新たにもう一つ柔道クラブを始めました。
 始めると言っても大前提として、柔道をやりたいと思う子どもがいなければ始められません。ブータンではまだ柔道はマイナーなスポーツです。そこで、柔道の紹介イベントを開くことにしました。柔道を知らない子どもに紹介するに当たり、ただ普段の練習を見せるのではなく、見て楽しく、やってみたいと思わせるデモンストレーションが必要だと考えました。柔道の基本的な技術をはじめ、柔道を通して身に付くアクロバティックな動きや護身術としての実用的な動き、派手で目を引く技など、興味を持ってもらえるような演目で構成しました。
 イベント当日は千人を超える子どもたちが集まりました。初めて目にするアクロバティックな動きや、人が人を華麗に投げる姿に、大きな歓声や拍手が起こり、期待以上の反応がありました。その後、柔道を始めたいという子どもが多く集まりました。屋外に敷いたマットの上で稽古を行う即席柔道教室ではありますが、新しい柔道クラブのメンバーとして一生懸命に稽古に励んでいます。
 今年1月には、新チームを含めた合同での大会を行いました。これから両チームが同じ志を持つ仲間として、またライバルとして、切磋琢磨(せっさたくま)していくことを期待しています。
(コロナ禍により現在は日本に一時帰国中)

 歌代勇祐 大学卒業後、青年海外協力隊としてブータンへ派遣。ブータン柔道協会でコーチとして指導。多治見市出身。24歳。


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