頑張ってます岐阜県人
松井まさみちさん
シンガー・ソングライター

2017年12月15日 11:24

同郷のマジシャン、パルト小石さんがジャケットを飾る新アルバム「VOICE」を手にする松井まさみちさん=岐阜新聞東京支社

同郷のマジシャン、パルト小石さんがジャケットを飾る新アルバム「VOICE」を手にする松井まさみちさん=岐阜新聞東京支社

脱サラ、地道に音楽活動

 神田川沿いのぼろアパートの4畳半で、毎日ギターを響かせた。ドアには「出て行け」の張り紙。「これってフォークっぽいな」。悠然と裸のギターを抱え、げたを履き、電車に揺られた。生まれる時代を間違えたような生活は、デビューのわずか数年前だ。

 周りがロックやポップスに熱を上げる中、フォークに引かれた青春時代。大学でギターと出合い、プロを志した。卒業後に上京、一度は就職したが、半年で辞めた。「ふざけるな」。激怒した父から勘当されたが、やはり「これもフォークだ」。ライブとバイトに明け暮れた。

 何十回とオーディションを受けたが、フォークだけに「よく落ちた」。転機は2006年。テレビの音楽番組の企画で優勝、メジャーデビューを果たす。

 しかし波に乗れずバンドは休止。それでもアコースティックギターの草分け、石川鷹彦氏の編曲でソロアルバムを出すなど、地道に音楽を続けた。

 今年、5年ぶりに新アルバム「VOICE」を発売。今の自分のすべてを詰め込んだ。「自分の歌を聴きたいと言ってくれる人がいる。夢は紅白」。タイトル曲「VOICE」は「聴く人の背中を押す人生賛歌」との自信作に仕上がった。故郷の関市でも商業施設のテーマ曲などを手掛ける。東京都青梅市在住。41歳。

(岐阜新聞 2017年12月15日掲載)


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