頑張ってます岐阜県人
黒川 卓さん
中部大工学部教授

2018年05月18日 09:46

「勉強すれば身の周りの自然現象も理解できる」と物理の面白みを語る黒川卓教授=愛知県春日井市、中部大

「勉強すれば身の周りの自然現象も理解できる」と物理の面白みを語る黒川卓教授=愛知県春日井市、中部大

科学記者経験生かし講義

 日本経済新聞社の元記者で、科学技術報道に携わった。定年退職後の昨年9月、中部大工学部の教授に就任。「学生たちに物理など基礎科学を好きになってもらいたい」と語る。

 飛騨市神岡町出身。少年期は営林署に勤めた父の仕事の関係から転校を繰り返したが、母の実家がある同町を夏休みなどのたびに訪れ、故郷の思い出は豊かな自然、温かい町の人たちと共に浮かぶ。

 大学院修了後、一度は原子力研究者として重工業メーカーに勤めたが「人の話を聞いて歩くのが好きだった」と、日経グループの雑誌記者に転職。入社当初の1980年代後半に実用化を巡り世界中でブームとなった、超電導の専門誌を担当した頃が印象深い。「たった一つの物理現象に商社や銀行など本当に多くの人が群がって驚いた」。第一線の研究者への取材に明け暮れた日々を懐かしむ。ナノテクノロジー専門誌の編集長も務めた。

 大学で担当する物理学の講義では難しい数式は使わず、新聞記事などで分かりやすく解説する。「学生の自由な発想を大切にしたい」と話す。東京都内の自宅から愛知県春日井市に単身赴任。60歳。


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