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谷垣内 康彦さん
天ぷら・高山郷土料理「月の庭」店主

2018年06月29日 09:51

「飛騨の食文化を名古屋から発信していきたい」と語る谷垣内康彦さん=名古屋市東区東桜、月の庭

「飛騨の食文化を名古屋から発信していきたい」と語る谷垣内康彦さん=名古屋市東区東桜、月の庭

飛騨の味、名古屋から発信

 「子どもの頃は高山に生まれたことが嫌だった。今は故郷に助けられています」。山菜料理など飛騨地域で親しまれる味を名古屋の地で伝える。

 斐太高校を卒業後に上京、学生時代に「料理に目覚めた」。すし屋や宴会場などさまざまな飲食アルバイトを経験し、下宿先に友人を集めては手料理を振る舞った。「今の仕事は大学生の頃の延長線上にある」と笑う。

 名古屋市の繊維商社にいったんは就職したが、社内で出会った妻にも背中を押され、料理の道に向かう。会社に内緒で夜間の調理師学校に通い、免許を得て退社後は料亭や割烹(かっぽう)を渡り歩いた。

 33歳で独立。会社員だった頃の同僚や上司も店に来てくれた。父が送ってくれた山菜を天ぷらにして出すと喜ばれた。店の郷土色は年々、濃度を高め、こも豆腐や漬物ステーキ、まんじゅうの天ぷらといった飛騨の食文化を堪能できるとして評判を呼ぶ。地酒のラインアップも増えてきた。

 店の名は、京都の名勝清水寺成就院庭園の別称から。「高山の"名古屋出張所"として気軽に立ち寄れる、すてきな空間でありたい」と話す。高山市昭和町出身、法政大経営学部卒。51歳。

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