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洞戸のキウイ栽培、なぜ盛ん? 昼夜の寒暖差、メリット
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2020年06月01日 10:41

 関市洞戸で開かれた「ほらどキウイマラソン」を昨年初めて走りました。参加賞でもらった特産のキウイフルーツのおいしさに驚きました。キウイは一般に温暖な地域で栽培されていると思いますが、冬に雪が降る洞戸地域で、なぜ栽培が盛んになったのでしょうか。
(岐阜市・60代女性)

 キウイフルーツは南国の果物というイメージがあり、今でこそニュージーランド産が有名ですが、実は最低気温が氷点下10度ぐらいでも栽培できる植物です。だから、冬場に冷え込む洞戸地域でも栽培できるわけです。

 山に囲まれた洞戸地域で栽培するメリットは何でしょうか。JAめぐみの(関市若草通)や地元の農家に尋ねると、昼夜の寒暖差が大きいため甘みと酸味のバランスの良い果実が育ちやすく、虫もつきにくいため減農薬で栽培できる点といいます。では、デメリットは? ずばり、雪害の苦労が絶えないことです。約20アールの畑でキウイを育てる地元の武藤保さん(57)は2005年末の大雪に触れ「翌年の準備の枝切り前に雪の重みで棚がつぶれ、ショックだった」と振り返ります。

 そもそも、なぜ洞戸地域で栽培が盛んになったのでしょうか。養蚕農家が視察の際に見つけたキウイの物珍しさにひかれて栽培を始めたのがきっかけです。戦後間もない頃、洞戸地域では養蚕が盛んでしたが、1960年代に衰退。他地域でも進む転作の波に乗り遅れまいと、農家が76年に山岡町(現恵那市)のブドウ農家を視察した際、片隅で栽培されていたキウイが目に留まりました。79年に9人で生産組合を結成して栽培を本格化させ、95年には75戸の農家が約110万個を収穫するほどの急成長を遂げました。何がきっかけで特産物が生まれるか分かりませんね。


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