NIE アドバイザー通信
「気になる記事」掲示/新聞使いパズル 楽しみながら、広がる世界
児童が「自ら学ぶ側」に

2020年09月28日 08:39

  • 新聞記事のパズルで楽しみながら紙面の構成を学ぶ児童ら=山県市大森、伊自良南小学校
  • デジタル教科書を使って盛り上がる6年生の英語の授業=同

山県市立伊自良南小教諭 原田結花

 6月から再開した学校生活。皆さん、慣れてきましたか?

 この欄を読んでいる人に少し、今の学校の様子を紹介しましょう。このところ教科書として、テレビに映像が映る「デジタル教科書」が当たり前に使われています。6年の教室では社会。歴史で古墳を学ぶ場合、古墳の写真をクリックすると古墳の映像が流れます。リアルです。5年の教室では外国語。登場人物が多彩で、世界のいろんな国の友達が会話を聞かせてくれます。子どもたちの世界が、広がっているなと思います。私は、こうした授業を受けている時の子どもたちの笑顔が好きです。

 さて、このような時代に新聞はどんな役割を果たすのでしょう。それは「学習を受ける側」から「自ら学ぶ側」になる機会を与えるということです。

 大坂なおみ選手が全米オープンテニス大会で優勝しました。そのときに着けていた黒いネーム入りマスクがどんな意味を持つのか考えること、モーリシャスのタンカーの座礁事故が環境にどんな影響をもたらすかを考えることなど、学校で与えられたものだけを学習していては、考える機会を逃します。

 最近の私の実践例を紹介しましょう。一つ目は、図書委員会での常時活動。毎朝、当番2人が新聞のトップニュースと気になる記事を模造紙に貼り、掲示します。その掲示コーナーで、足を止める子が増えてきました。図書室には新聞2紙を保存しており、ニュースを振り返ることもできます。子どもたちが記事を自由に切り取るために、わが家に届いた新聞を翌日に学校へ持って行きます。先生たちが自宅で読み終えた新聞を教室に持っていけば、どこの学校でも簡単に始められる活動です。

 二つ目は、新聞を使ったパズルです。5年の国語の教材に「新聞を読もう」というものがあります。そこでは紙面の構成を学びます。私は、記事や見出しごとにピースにしたものを用意しました。それらを組み合わせることで、おのずと新聞がどのようにできているかが分かります。ゲーム感覚で楽しめるので好評でした。

 子どもたちは新聞を手に取るようになったことで、他にどんなことが書いてあるのかを知りました。その結果、野球選手の記事や美しい風景の写真などを見つけました。

 家庭で新聞の全面広告を使ってジグソーパズルを作れば、保育園児から大人まで、家族が一緒に楽しめる遊びができます。小さなことでも子どもたちが自ら学ぶきっかけづくりに、新聞があればと思います。子どもの学習は、まず笑顔になれること、楽しいことでなければ。「ウイズスマイル」、「ウイズニュースペーパー」をお薦めします。