NIE いま 学校で
高まる食への意識/各務原市・桜丘中
「県中学生給食選手権」3年連続入賞

2017年05月22日 10:53

  • 給食選手権を控え、栄養教諭の指導を受け実習する生徒=各務原市那加不動丘、桜丘中学校
  • PTA試食会を前にメニューの説明を聞く母親ら=同

地元食材調査 生徒独自の発想で献立考案

 今年1月、各務原市那加不動丘の桜丘中学校で、男子生徒が考案した給食メニューが、実際に給食に出された。招かれた浅野健司市長や加藤壽志教育長らとともに全校生徒が、鶏ちゃんの唐揚げやほうれん草のゴマあえ、ニンジンゼリーなど県や地元の食材をふんだんに使ったアイデアメニューに舌鼓を打った。生徒らが味わった「鶏ちゃん定食」は、昨年の「中学生学校給食選手権」で食育マイスター賞を受賞したメニューで、桜丘中は最高賞のグランプリを含め、3年連続で入賞を果たしており、同校の保護者も巻き込んだ食育の取り組みが成果を上げている。

 中学生学校給食選手権は、県教育委員会が「GIFU食のマイスタープロジェクト事業」の一環で、生徒の食に関する実践力を身に付けてもらう目的で2014年にスタートさせた。第1回は県内の25校が参加、桜丘中の女子生徒らが考案した「岐阜の野菜がいっぱい!ヘルシー彩御膳」がグランプリを獲得した。鶏肉を中心に小松菜とモヤシの煮びたし、切り干しダイコンのみそ汁など、材料の23品目中、13品目に県産の食材を使用したことが評価された。第2回の選手権でも各務原特産のニンジンなどを入れ、鶏肉のトマト煮を給食用にアレンジした同校生徒の献立が食育マイスター賞に選ばれた。

 同校では、家庭科の授業で成長に必要な栄養素と食生活、献立作りと調理などを学ぶ中で、1年生の終わりにみそを仕込み、2年生の冬に仕込んだみそと手作りの切り干しダイコンでみそ汁を作って味わい、伝統の加工食品を学ぶ独自の学習も取り入れている。給食選手権は、これまでの授業のまとめの学習として位置づけて、2年生が終了する3月に学年全員が自分で考えた「給食メニュー」を提出する。

 地元の各務原市や県産の食材を調べたり、栄養教諭に調理法を聞いたり、母親の料理をヒントにしたりと、それぞれが自分で考えアイデアをしぼることで、食への知識、関心が高まってきたという。

 給食選手権で受賞したメニューは、毎年、PTAでも試食会が行われており、参加した母親は「生徒が栄養教諭と相談しながら献立を作った経緯などが紹介され、家庭での食事の在り方や地産地消への関心が高まった」と話す。

 加藤英優校長は「食べることを大事にする生徒が増えていってほしい。食に対する知識や正しい習慣を身に付けられるよう指導していきたい」と話している。