岐阜新聞・岐阜放送懇談会

人の数から質の社会を <東濃7月例会>

2019年07月04日 10:14

岐阜新聞・岐阜放送懇談会の7月東濃例会で講演する金子隆一さん=多治見市白山町、オースタット国際ホテル多治見

岐阜新聞・岐阜放送懇談会の7月東濃例会で講演する金子隆一さん=多治見市白山町、オースタット国際ホテル多治見

◆テーマ「人口減少社会の実相 ~日本の課題と地域社会の挑戦」

 岐阜新聞・岐阜放送懇談会の7月東濃例会は3日、多治見市白山町のオースタット国際ホテル多治見で開かれた。明治大政治経済学部特任教授の金子隆一さんが「人口減少社会の実相~日本の課題と地域社会の挑戦」と題して講演し、データを用いながら人口減少の構造的な要因、課題を解説した。

 金子さんは東京大大学院を修了後、国立社会保障・人口問題研究所に入所。同所副所長、日本人口学会会長などを歴任し、人口減少問題を取り上げた著書を多数執筆している。

 講演では、1950年と2015年の日本の人口ピラミッドの変化を紹介。65年には全体の4割近くが65歳以上になると言及し、「人口ピラミッドがこれほど急激に変化する世代は、後にも先にもない」と述べた。

 今後は高齢者の中でも75歳以上の割合が増加すると指摘し、「認知症や介護難民といった課題が深刻化する。この問題の対処は一筋縄ではいかない」と警鐘を鳴らした。人口減少問題を乗り切る糸口として、健康寿命の増進による健康な高齢者、移民を含めた幅広い年代の社会参加を訴え「人の数から質を生かした社会に改革することが必要だ」と話した。

 また、県全体の人口減少のペースや市町村別の人口推移を示し、「岐阜は日本の平均より少し速く減少が進んでいる。高齢化が進んでいる自治体ほど人口の減り幅が大きい」と特徴を述べた。

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