岐阜新聞・岐阜放送懇談会

新型肺炎で世界的減速 <岐阜2月例会>

2020年02月22日 09:23

新型コロナウイルスによる肺炎の感染拡大が経済成長に及ぼす影響を話す伊藤さゆりさん=岐阜市長良福光、都ホテル岐阜長良川

新型コロナウイルスによる肺炎の感染拡大が経済成長に及ぼす影響を話す伊藤さゆりさん=岐阜市長良福光、都ホテル岐阜長良川

テーマ「2020年度経済展望~どうなる世界と日本~」

 岐阜新聞・岐阜放送懇談会の2月岐阜例会は21日、岐阜市長良福光の都ホテル岐阜長良川で開かれ、ニッセイ基礎研究所経済研究部・研究理事の伊藤さゆりさんが「2020年度経済展望~どうなる世界と日本~」と題して講演。中国、国内でも感染が広がる新型コロナウイルスによる肺炎が日本経済に与える影響について「中国向けの輸出、中国からの訪日客の減少と直接的な影響だけでも大きい」と話し、さらに世界経済の成長ペースに関しても、当面は一段の減速が見込まれるとした。

 講演では、巨大市場である中国で発生した新型コロナウイルスが、日本のみならず世界経済に及ぼす影響を展望。「世界経済を押し下げた米中摩擦は休戦状態となったが、新型コロナウイルスの感染拡大で失速の懸念が再浮上した。世界経済における中国のシェアは拡大しており、世界の工場である中国国内での生産休止が続けば、2003年の重症急性呼吸器症候群(SARS)発生時よりも格段に影響が大きい」と話した。

 日本においては、昨年10月の消費税増税、米中貿易摩擦などが影響して2019年10~12月期の実質国内総生産(GDP)が前期比年率6・3%減と失速した中で、今回の新型コロナウイルスの国内感染が及ぼす影響について「中国向け輸出、中国からの訪日客の減少という直接的影響に加え、中国以外からの旅行客の減少も懸念される」とした。今後も世界経済は弱い動きが続くとし、同研究所の見通しとして実質GDPは、日本では20年度が前年比0・3%増、中国では20年が前年比6・0%増という数字を示し、「新型コロナウイルスがある程度落ち着きを見せるという条件付きだが、年間を通して見ると、なんとか持ちこたえられるのではないか」という見通しを示した。

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