岐阜新聞・岐阜放送懇談会

「光秀、土岐一族の出身」 <東濃11月例会>

2019年11月12日 10:27

明智光秀の出自などについて語る谷口研語さん=多治見市白山町、オースタット国際ホテル多治見

明智光秀の出自などについて語る谷口研語さん=多治見市白山町、オースタット国際ホテル多治見

◆テーマ「明智光秀とは何者なのか?」

 谷口さんは光秀について、当時の記録「立入左京亮宗継入道隆佐記(たてりさきょうのすけむねつぐにゅうどうりゅうさき)」に「美濃国住人とき(土岐)の随分衆也」との記述があることなどに触れ、「当時の京都では光秀は土岐氏の一族と認識されていた」と指摘。ただし「光秀が土岐氏の分家の土岐明智氏の系譜につながるかどうかはペンディング(保留)にしたい」と述べた。

 「妻木」という名前の光秀の妹が登場する史料も紹介し、「妻木は織田信長に仕え、信長の大奥たちを束ねていた人かもしれない」と人物像を推察。「当時は女性を地名の名字で呼ぶのが慣例だった。光秀ももしかしたら土岐一族の妻木(氏)という可能性もある」と話しつつ「生誕地や前半生に関する史料がほとんどない」と研究の難しさを口にした。

 光秀が信長に仕えてわずか十数年の間に出世できた理由として、家臣の人材難と急激な勢力拡大によるものと分析。本能寺の変で主君を討った動機は「単純にこれだと言えるものはなく、恐らく100年たっても分からないだろう」と語った。

 谷口さんは多治見市出身。法政大大学院日本史学専攻博士課程を修了後、同大兼任講師を務めた。現在は執筆や講演を中心に活躍している。

 岐阜新聞・岐阜放送懇談会の11月東濃例会は11日、多治見市白山町のオースタット国際ホテル多治見であり、元法政大兼任講師の谷口研語さんが「明智光秀とは何者なのか?」と題して講演。明らかになっていない光秀の出自に言及し「土岐一族の出身が正しいのではないか」と持論を語った。

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