岐阜新聞・岐阜放送懇談会

不採用の元号案、600以上 <岐阜3月例会>

2019年03月12日 10:10

立憲君主制の利点や新元号に関する展望を語る所功氏=岐阜市長良、岐阜グランドホテル

立憲君主制の利点や新元号に関する展望を語る所功氏=岐阜市長良、岐阜グランドホテル

◆テーマ「これからの皇室と元号の謎解き」

 岐阜新聞・岐阜放送懇談会の3月岐阜例会は11日、岐阜市長良の岐阜グランドホテルで開かれ、京都産業大名誉教授の所功氏(77)=日本法制文化史=が「これからの皇室と元号の謎解き」と題して講演した。

 皇室制度に詳しい所氏は、生前退位を巡る政府の有識者会議に専門家として招かれた。揖斐郡揖斐川町生まれで、講演では、皇室に関心を持つきっかけは、1957年に同町で行われた第8回植樹行事だったと紹介した。

 日本のような立憲君主制の国家は共和制に比べて「(君主により)国家の連続性や安定性が担保され政治や社会が安定している」と指摘。昨年10月に84歳の誕生日を迎えられた皇后さまが発表した文章から「国民皆の悲しみや苦しみを分け持ち、心を寄せる」という両陛下の思いを読み取り、「皇太子夫妻時代の1975年に沖縄訪問をしたときから姿勢は変わらない」と解説した。

 4月1日に政府が発表する新元号にも言及。「従来は中国の古典にある慣用句から選ぶが、今回は日本書紀など日本の古典から採用されるかもしれない」と予想。日本にはこれまで候補に上がりながら採用されなかった元号案が600以上あるといい、うち▽読みやすく書きやすい▽他国の元号で未使用▽俗用されていない-などの条件を満たしたものが選ばれる可能性があると述べた。

 新天皇皇后による新たな時代を展望し、「皇太子さまは水問題に関心が高いことから、今後は国際問題に貢献されるだろう。岐阜県も水の豊かな『木の国・山の国』。大きな役割を果たせる」と語った。

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