岐阜新聞・岐阜放送懇談会
自民1強は当面崩れず《岐阜5月例会》
一橋大大学院教授 中北浩爾氏

2018年05月11日 11:06

「自民党総裁選で安倍首相が3選するか注視しなければならない」と語る中北浩爾氏=岐阜市長良福光、岐阜都ホテル

「自民党総裁選で安倍首相が3選するか注視しなければならない」と語る中北浩爾氏=岐阜市長良福光、岐阜都ホテル

テーマ「安倍政権の今後と日本政治」
 岐阜新聞・岐阜放送懇談会5月岐阜例会は10日、岐阜市長良福光の岐阜都ホテルで開かれた。一橋大大学院社会学研究科の中北浩爾教授(49)=日本政治外交史=が「安倍政権の今後と日本政治」と題して講演し、9月の自民党総裁選の展望などを語った。

 中北氏は、安倍晋三首相(自民党総裁)の連続3選について、内閣支持率の低下など不安材料はあるものの「安倍首相は気力十分だと聞いている。(支持率低下などは)まだ『黄色信号』にとどまっている段階で、3選の可能性はある」と述べた。

 次期総裁に選ばれる見立ては「安倍首相は55%、岸田文雄政調会長は30%、石破茂元幹事長は15%」と予想。「仮に安倍首相が3選を断念し、さらに自民党自体が揺らぐことがあれば、野田聖子総務相の可能性もある」と話し、6月の通常国会閉会後に注視が必要との見方を示した。

 また、いわゆる「安倍1強」について、小泉政権との比較を紹介しながら背景を解説。安倍首相は小泉元首相とは異なり、派閥に配慮した党役員人事で党内融和を図りながら安倍1強を築いていると指摘し「(安倍1強を崩す)最大の鍵を握るのは野党の立て直しだが、結集は難しそう。少なくとも『自民党1強』は当面崩れないだろう」と見通した。

 憲法改正については「(相次ぐ政権不祥事などで)自民党関係者も(国会発議は)難しいという見立てをしている。一番高いハードルは、国民の間で憲法改正への支持が広がっていないこと。国民投票で否決されて内閣総辞職に追い込まれるリスクがあり(発議は)当面は難しくなったのではないか」と述べた。