岐阜新聞・岐阜放送懇談会
目指す会社の姿考えて《東濃7月例会》
富士通常務理事 中山五輪男氏

2018年07月28日 09:54

AIのもたらす近未来像や心構えについて話す中山五輪男氏=多治見市白山町、オースタット国際ホテル多治見

AIのもたらす近未来像や心構えについて話す中山五輪男氏=多治見市白山町、オースタット国際ホテル多治見

テーマ「人工知能(AI)が創り出す近未来」
 岐阜新聞・岐阜放送東濃懇談会7月例会は27日、多治見市白山町のオースタット国際ホテル多治見で開かれ、富士通常務理事、首席エバンジェリストの中山五輪男(いわお)氏が「人工知能(AI)が創り出す近未来 生活やビジネスはどう変わるか」と題して講演。最新技術を紹介しながら「AIの導入ありきではなく、自分の会社のありたい姿を考えることが重要」と語った。

 中山氏は年間約250回の講演をこなすなど、ITの伝道師として活動している。講演では、米IT大手グーグルのAI開発総指揮官レイ・カーツワイル氏が2005年に出版した予言書「シンギュラリティは近い」を引きながら、「2020年代にはAIが高等教育を受けた人と同等の知性を持つようになり、仮想現実(VR)が現実と区別がつかないほど高品質になる。30年代には人間もナノボットマシンを脳内に挿入することで現実世界と脳内のVRが融合する。40年代には人間はVRの中で時間の大半を生活するようになる」と紹介。脳の信号をデジタルデータに変換する技術は既にあり、身近なAIの活用事例として自動運転車も紹介した。

 AI導入で大事なこととして「お客さんの課題解決につながるイノベーション経営」を挙げ、「これからの時代を生き抜くには1社だけでは駄目。さまざまな企業と連携する『オープン・イノベーション』やビジネスの問題を解決する方法『デザイン思考』が重要」と説いた。また「AIの導入ありきで考えると失敗する。まずは会社のありたい姿の将来ビジョンを作り、時代に合わせて予測しながら経営することが大切」と助言した。