岐阜新聞・岐阜放送懇談会
多彩な芸術、県民の財産 <新春合同例会>
女優 真野響子さん

2019年01月23日 10:21

岐阜新聞・岐阜放送懇談会新春合同例会で講演する真野響子さん=岐阜市長良、岐阜グランドホテル

岐阜新聞・岐阜放送懇談会新春合同例会で講演する真野響子さん=岐阜市長良、岐阜グランドホテル

◆テーマ「私の中の岐阜美術館」

 岐阜市長良の岐阜グランドホテルで22日に開かれた岐阜新聞・岐阜放送懇談会の岐阜・西濃新春合同例会では、女優の真野響子さんが「私の中の岐阜美術館」と題して講演した。岐阜市にゆかりがあり、美術に造詣の深い真野さんは、県美術館(同市宇佐)が所蔵するルドンや、同市出身の画家川﨑小虎(しょうこ)(1886~1977年)の作品の価値などを解説し、「世界的に見ても素晴らしいコレクションを持っており、岐阜県の皆さんの財産。大事に守ってほしい」と話した。

 真野さんは、父親の出身が岐阜市大門町の上宮(じょうぐう)寺。幼い頃からたびたび訪れていたエピソードや、昨年10月に同寺で開かれた「岐阜アートフォーラム第12回展」で鑑賞した若手作家の絵画や彫刻の魅力を紹介し、「あまり知られていない芸術家を紹介するのが、自分の務め」などと語った。

 県美術館が所蔵するルドンについては、美術品コレクターとして知られた安宅産業の安宅英一氏(故人)の収集品が源流にあることを紹介し、「企業が残した遺産で美術館が運営されている」と説明。県美術館を開館時から支援する、セイノーホールディングスを設立母体とする公益財団法人田口福寿会の功績などにも触れた。

 小虎の画業や、県美術館が所蔵する作品「沈鐘(ちんしょう)」の魅力を語ったほか、小虎と、娘婿の日本画家東山魁夷との交流などを紹介。東山魁夷が小虎の画集に寄せた文章を朗読した。