岐阜新聞・岐阜放送懇談会
ロとの平和条約交渉鍵 <4月合同例会>
NHK名古屋放送局長 島田敏男氏

2019年04月04日 11:43

安倍晋三首相の政権運営や外交について語る島田敏男氏=岐阜市長良福光、都ホテル岐阜長良川

安倍晋三首相の政権運営や外交について語る島田敏男氏=岐阜市長良福光、都ホテル岐阜長良川

◆テーマ「揺れる世界と日本政治の行方」

 岐阜新聞・岐阜放送懇談会の4月合同例会は3日、岐阜市長良福光の都ホテル岐阜長良川で開かれた。日本の政治や外交に詳しいNHK名古屋放送局長の島田敏男氏が「揺れる世界と日本政治の行方」と題し講演した。

 島田氏は講演で、長年の取材を元に、長期政権を実現した安倍晋三首相の政治的手腕や胸中を解説。「党首会談を避ける一方、野党が長年主張してきた女性活躍や子育て支援策などのテーマを、自分の内閣で具体化してみせた」と話し、巧みに支持を集めてきた手法を説明した。

 今後の国内の政治情勢は「ロシアとの北方領土返還と平和条約交渉の行方によって左右される」と予測。政府は排他的経済水域(EEZ)の確保を優先し、4島のうち歯舞、色丹の2島返還で決着させる案を検討しているとみられるが、「平和条約を締結すれば国境線が確定する。国後、択捉の旧ソ連の占領を認め、近代以降の日本の主張を転換することになり、国民は反発するのでは」との見方を示した。

 また昨年まで計395回にわたり司会を務めた報道番組「日曜討論」で、不偏不党の立ち場でさまざまな国会議員らと向き合った日々を振り返り、「放送後は毎回、与野党双方の支持者から意見が寄せられるが、批判の割合が均等だった時は、(偏りがない番組進行ができて)道を誤っていないと感じ、活力となっていた」と語った。