岐阜新聞・岐阜放送懇談会
五輪の精神若い世代に <9月合同例会>
笹川スポーツ財団理事 佐野慎輔氏

2019年09月14日 09:10

五輪の歴史などを紹介する佐野慎輔さん=岐阜市長良福光、都ホテル岐阜長良川

五輪の歴史などを紹介する佐野慎輔さん=岐阜市長良福光、都ホテル岐阜長良川

テーマ「祝祭がやってくる」

 岐阜新聞・岐阜放送懇談会の9月合同例会は13日、岐阜市長良福光の都ホテル岐阜長良川であり、笹川スポーツ財団理事で産経新聞客員論説委員の佐野慎輔さんが2020年東京五輪・パラリンピックをテーマに「祝祭がやってくる」と題して講演した。

 佐野さんは、紀元前から開催されてきた古代五輪の歴史や、近代五輪の基礎を築いたフランスの教育者クーベルタンの足跡を紹介。また、大日本体育協会(現日本スポーツ協会)を設立し、日本の五輪参加に尽力した嘉納治五郎の功績や、1964年東京大会招致の経過なども説明した。

 中津川市の苗木地区出身で、嘉納を支えた可児徳(いさお)(1874~1966年)の功績にも触れ、「嘉納は、草創期のスポーツ組織に、厳格で実直な人柄の可児が必要と考えた。可児は女子教育も進めており、極めて先見性のある偉人が岐阜から生まれたと言っていい」と話した。

 一方、放映権料の高騰や都市負担の増大など、五輪の功罪も紹介した上で、「五輪の役割は今も昔も変わらない」と指摘。「スポーツマンシップやフェアプレー精神など、東京五輪・パラリンピックを通じて多くの人がスポーツの価値や本質を理解し、若い世代に残さなければいけない」と力を込めた