岐阜新聞・岐阜放送懇談会
先人からの教訓感じて <東濃新春例会>
講談師 一龍斎貞弥さん

2020年01月18日 09:34

岐阜新聞・岐阜放送東濃懇談会の新春例会で講談を披露する一龍斎貞弥さん=多治見市新町、市産業文化センター

岐阜新聞・岐阜放送東濃懇談会の新春例会で講談を披露する一龍斎貞弥さん=多治見市新町、市産業文化センター

【テーマ「ドラマの元祖 今、熱い講談の魅力とは!」】

 17日に多治見市で開かれた岐阜新聞・岐阜放送東濃懇談会新春例会で、講談師の一龍斎貞弥さんが「ドラマの元祖 今、熱い講談の魅力とは!」と題して講演した。講談を披露して会場を楽しませつつ「講談に出てくる先人の話を聞き、何を教訓や激励とするのかを感じてもらうのが大きな魅力」と語った。

 戦国大名に対して教訓となる話をする「御伽(おとぎ)衆」が講談師の原形といわれていることを紹介し、「講談は歴史の物語を扱う。話の中から何を自分の教訓にしていくのかを考えることは、戦国時代でもインターネットがある今でも似ている」と述べた。

 軍記物や武芸物など講談の読み物が1万作以上あることに触れ、「講談は日本人の生き方の見本市。先人たちの物語を知って生きる気持ちにつなげていってもらいたい」と呼び掛けた。岐阜ゆかりの戦国武将織田信長が登場する講談「山内一豊の妻 出世の馬揃(うまぞろ)え」を披露し、臨場感あふれる語り口で来場者を講談の世界に引き込んだ。

 19日から放送が始まる大河ドラマ「麒麟(きりん)がくる」にも言及。東濃地域にゆかりのある主人公の明智光秀を「謎の多い人物で分からないことがいっぱいある」としながら「大河ドラマの中でどのように描かれていくのかを楽しみにしている」と話した。

 一龍斎さんは大分県出身。2007年に講談の世界に入り、全国各地の寄席に出演。ナレーターや声優としても活躍し、多くのテレビやラジオ番組にも出演している。