【輪中生活館(最寄り・友江駅)】地主建築に水防の知恵

2018年10月12日 09:12

住居式水屋から中庭と母屋を臨む。母屋からはどんど橋を上がって水屋に移動する構造=大垣市入方、輪中生活館

住居式水屋から中庭と母屋を臨む。母屋からはどんど橋を上がって水屋に移動する構造=大垣市入方、輪中生活館

 周囲に田畑が広がる友江駅を出て約3分歩くと、輪中の典型的な地主建築を今に残す旧名和邸にたどり着く。

 明治初期に建てられ、母屋のほか住居式、土蔵式の水屋などからなる。母屋を入ると、天井からつり下げられた舟が目に入る。洪水時に使うものだ。廊下を進み、「どんど橋」と呼ばれる階段を上がり、住居式水屋へ。洪水に備えた防災の知恵が随所に見られる。水屋から眺める立派な中庭には、生活を楽しむ余裕も感じられる。

 輪中生活館として土日祝日に公開されている。近くの輪中館では写真や模型で輪中を学ぶことができる。

 岐阜県西濃地域を縦断するように走る養老鉄道は、揖斐郡から安八郡、大垣市、養老郡、海津市を通り、三重県桑名市まで沿線7市町をつなぐ延長57・5キロのローカル鉄道だ。1919(大正8)年の全線開通から今年で99年。地域住民、観光客から「ようてつ(養鉄)」の愛称で長く愛されてきた。沿線を散策し、名物や名所・旧跡など見どころを探した。