南宮大社歴史刻む 11月に51年に1度の式年遷宮祭

2018年10月13日 08:35

式年遷宮祭に向けて稚児行列の母衣花を作る氏子たち=不破郡垂井町宮代、南宮大社

式年遷宮祭に向けて稚児行列の母衣花を作る氏子たち=不破郡垂井町宮代、南宮大社

 岐阜県不破郡垂井町宮代、南宮大社の51年に1度の式年遷宮祭が、11月2~4日に開かれる。12年前から進めてきた「平成の大修理」はほぼ終わり、拝殿や楼門は鮮やかな朱色に塗り直し、美しく修繕された。氏子らは「半世紀に1度の一大行事。携わった全ての人の心に残るような祭りにしたい」と話している。前回の式年遷宮は1973年に行われた。

 南宮大社は2千年以上の歴史があるとされ、金山彦命を祭る金属鉄工業の神様の総本宮。美濃国の一宮として崇敬を集める。

 平成の大修理は2006年に着手。国の重要文化財に指定されている18棟のうち本殿など15棟を修繕した。社殿1棟に約1年を要したという。

 建物はゆがみを直し、金箔(きんぱく)は張り替えられた。檜皮(ひわだ)ぶきの楼門はふき替えて、材料に近くの山のヒノキも使用した。拝殿には手すりを新たに設け、トイレは新しくして、参拝者を出迎える環境を整えた。

 神職の上月智也さん(45)は「長い年月を費やし、きれいになった。多くの人の苦労があり、実現できる式年遷宮祭。記念すべき場なので県内外の人にお参りいただきたい」と話している。

 稚児行列は3、4日に行われ、2日間で約千人が参加する。

 氏子たちは、子どもが手に持つ「母衣花(ほろばな)」を5月から手作りしてきた。町内の竹林で真竹を切り、鉈(なた)で割って竹ひごを作り、花びらは和紙をピンクに染めた。「子どもたちの思い出に残るように」と時間と手間をかけた。式年遷宮祭実行委員会副委員長の若山隆史さん(66)は「生まれ育った地の神社で愛着がある。祭りを必ず成功させたい」と語った。

 同町の表佐太鼓踊り(県無形民俗文化財)や、高山市の飛騨一宮水無神社の闘鶏楽の奉納もある。