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ふるさとへの便り

身近な物での実験紹介

ガーナ



教員に対して実験を紹介している様子=ガーナ
教員に対して実験を紹介している様子=ガーナ

 私はガーナで青年海外協力隊員として教育活動をしています。現在ガーナでは学校の休学や首都アクラでの外出規制、陸海空の国境封鎖など新型コロナウイルスに国挙げての対応が行われています。地方ではマスクが手に入り難いため、ガーナ布と呼ばれる柄のある布で口を覆っている人を見掛けます。消毒用アルコールの値段も跳ね上がり大きな影響を与えています。

 現在、私たちJICA海外協力隊員はガーナから日本へ一時帰国しています。今回は一時帰国前の活動をつづりたいと思います。活動を始めて1年と半年。赴任後1年間は、他の隊員と共に現地の教員に対してワークショップを行ったり、拠点となる学校の教員と共に授業や教材を作ったりしていました。今年からは趣向を変え、町にある五つの小学校を巡回し、そこで実験や教材のアイデアを提供・提案しています。

 ガーナの小学校では先生だけが持つ教科書の内容をそのまま読み上げたり、黒板に写したりする授業がほとんどでガーナの教育機関や教員も問題意識を持っています。しかし、全ての地域・学校・子どもに教科書が行き届いていない、実験器具や教材を手に入れることが難しい、教員たちが実験や教材を使った学習を経験していないのでどうしたらよいか分からない―などの問題があります。

 そこで先生たちにガーナでも容易に手に入るものを使った実験などを紹介すると、まるで授業を受けている子どものように興味関心を示してくれます。先生たちがそれを扱って子どもたちに対してとても上手に授業をしている様子も見られます。再赴任後は先生たちが学習できる機会をより多くつくっていきたいです。

 山田顕大さん 大学卒業後、2018年10月からガーナへ派遣。現地のものを使った教材の作成や実験を教員に指導。関市出身。25歳。




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