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ふるさとへの便り

井戸の管理体制提案

ルワンダ



井戸があるエリアの土地管理オフィサーに井戸の新しい維持管理体制について説明している様子=ルワンダ
井戸があるエリアの土地管理オフィサーに井戸の新しい維持管理体制について説明している様子=ルワンダ

 岐阜県の皆さん、お久しぶりです。アフリカはルワンダからこんにちは。私はルワンダで青年海外協力隊員として活動しています。ルワンダは10月から雨期に入りました。家の近くの工事の影響で、水道の水が使えなくなってから数カ月間、家の近くの湧き水と雨水に頼る生活をしています。さて、早いもので任地での活動開始から1年半がたちました。今回は最近私が行ってきた水の防衛隊の活動についてお話ししたいと思います。

 最近の活動では、配属先である郡庁との新しい井戸の維持管理体制づくりがあります。これまでは郡庁の指導の下、井戸を使用する住民で構成されている組合が井戸を管理してきましたが、定期的に水料金が集金されておらず、井戸を修理するはずの組合のテクニシャン(技術者)も知識や経験が乏しいため、故障しても放置という状態が続いていました。そのため、郡内の民間会社に委託し、そこに井戸の維持管理も任せることを提案しました。

 現在、郡庁職員と一緒になってまずは3カ月間のトライアル期間の用意を進めています。ここに至るまで、従来の維持管理方法の課題を見つけ、郡庁の部長や民間会社の社長とも話し合いを持ったり、井戸の現場で住民や土地管理オフィサーたちにインタビューを行ったりしてきました。

 この配属先への提案は、同僚の休暇や出したレポート、書類が通るのにかなりの時間がかかったこともあり、思うようにはスムーズに進みませんでした。話を何度もしに行きましたが、聞いてもらえなかったり、分かってもらえなかったりして、何か新しい体制を始める難しさに度々直面してきました。しかし、思いが伝わったのか、積極的に協力してくれたオフィサーたちもいました。3月末の任期終了までに少しでも経過を見届けることができたら―と思っています。

 最近では、任地のコミュニティーセンターでアメリカ人のボランティアと一緒に大人向けの英語教室も再開しました。「ミサキ!ウムテシ(任地で呼ばれている現地名で、家族や友人から愛されているという意味)!」と街で声を掛けられたり、任地の人々とご飯を食べたり、他愛のない話をしたりして一緒に過ごすのもあと半年なのかと寂しい気持ちにもなります。隊員としての活動はあと半年を切りましたが、最後まで任地の人々と共に、任地の人々のための活動を全うしたいと思います。

 大橋美咲(おおはし・みさき)さん 大学卒業後、塾講師、フードバンク団体でのボランティアを経て、2018年4月から青年海外協力隊としてルワンダへ派遣。水の防衛隊として水と衛生に関わり活動中。養老郡養老町出身。25歳。




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