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ふるさとへの便り

太陽光発電の導入急ぐ

ネパール



太陽光発電と蓄電池を利用したカトマンズの街灯=ネパール
太陽光発電と蓄電池を利用したカトマンズの街灯=ネパール

 皆さん、「ナマステ(=ネパール語で『こんにちは』)」。私は、今年1月初めにネパールに赴きましたが、新型コロナウイルス感染拡大を受けて3月下旬に日本へ一時帰国しており、現在は再派遣に向けて待機中です。

 今回のネパール滞在はまだわずかですが、2015年3月から2年間、同じ職種と配属先で活動しました。配属先はネパール科学技術院という国立の研究所です。職員は130人ほどで、70人ほどの研究員の多くは海外で博士号などを取得しています。日本で学んだ研究員も複数おり、親日的な雰囲気の中、楽しく活動ができています。

 最貧国であるネパールに対しては、各国からさまざまな援助の手が来ていますが、配属先では科学技術に対する支援活動を海外の協力者と共に行うのが主な仕事です。2015年4月に起こったネパール地震の時は、早期地震警報システムの導入などを行っていました。現在のコロナ感染拡大の中では、海外からの支援が限定され、ロックダウン(都市封鎖)が断続的に続く中で、移動型PCR検査装置の製作など、コロナ対策の仕事も行っています。

 さて、私の活動は太陽光発電の技術指導を通じて、再生可能エネルギーのネパールへの一日も早い導入を目標としています。ネパールの農村部には、いまだに無電化の地域が広がっていますが、発電所からの電力を送る送電線の計画は不十分です。また、都市部では長期的な停電はないですが、送配電線が不整備の状況にあり、災害時には、長期間かつ広範囲な停電が起こることが予想されます。太陽光発電は、以上の課題を解決できる有効な手段の一つです。配属先や関係機関の人たちと共に、太陽光発電の導入に向けて、活動したいと願っています。

 北住基さん 電機メーカーを退職後、4回のJICA海外協力隊を経験。ネパールの国立研究所で、太陽光発電を指導。中津川市出身。




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