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ふるさとへの便り

運動会の楽しさ伝える

サモア



玉入れを楽しむ子どもたち=サモア
玉入れを楽しむ子どもたち=サモア

 こんにちは。私は新型コロナウイルス感染拡大のため任期を短縮して帰国し、現在は緑豊かな関市板取の小学校に勤務しています。今回は、同期や先輩の隊員の方々と一緒に活動した「運動会」を紹介したいと思います。そもそもサモアの小学校には、日本ではどこの学校でも当たり前に行われる運動会に当たる行事がありません。そこで、「子どもたちに運動することの楽しさをもっと知ってもらいたい」「運動することを通して、仲間と協力して活動することの大切さを学んでほしい」という願いの下、他の隊員と共に活動を行いました。

 しかし、サモアの先生方にとって全く初めての取り組みであることから「運動会」を行うことに対する戸惑いや不安、また通常日本の運動会で使用するようなゼッケンやラインカーといった道具が全くそろわないといった問題など当初は解決すべき課題が山積した状態でした。こうした問題に対して、粘り強く運動会の意義を先生方に説明したり、子どものTシャツの色をそろえることでゼッケンの代わりにしたりと課題を一つ一つクリアすることで、ようやく本番当日にたどり着くことができました。

 当日はリレーや大縄跳びなどの競技を行い、現地の子どもたちは自分の出番が待ち切れないといった様子で本当に楽しそうに参加してくれました。また、先生方は競技の様子を笑顔で見守りながら、時には子どもと一緒に歌を歌って応援するなど私たち以上に運動会を目いっぱい楽しんでいる様子も見られ、正直とてもほっとしました。

 私たちのこうした活動が形を多少変えながらでも、何かしらサモアの教育に良い影響を与え、子どもたちの学校での学びの質が高まることを、今は遠い日本から祈るばかりです。

 亀井英喜さん 小学校勤務を経て一昨年8月から青年海外協力隊員としてサモアへ派遣、小学校で理数科目を指導。可児郡御嵩町出身。




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