岐阜新聞Web

  • 美濃
  • 飛騨
  • 美濃
  • 飛騨


ふるさとへの便り

子どもの無邪気さ尊い

ケニア



子どもの日のイベントに集まった子どもたちと共に=ケニア
子どもの日のイベントに集まった子どもたちと共に=ケニア

 「チャムゲイ!(=ケニアのカレンジン族の言葉で『こんにちは』」。私は、昨年3月の緊急帰国まで東アフリカの国ケニアで青年海外協力隊員として活動していました。任地エルドレットの児童事務所に配属され、親子の生活向上を目指して家庭訪問や学校での出前授業などを行いました。現在は、高校教員として復職し勤務しています。

 今回は、季節外れではありますが11月20日の「世界子どもの日」のイベントを紹介します。私の任地では、児童福祉に関わるNGOのスタッフと行政が協力してレクリエーションを実施していました。子どもたちが楽しめることを第一に、ダンスや歌、小さなボールをお玉にのせて走るリレーやあめ食い競走(手を使わずに粉の中に入ったあめを探す徒競走。任地では主食ウガリの原料であるメイズの粉を使用)など、日本でもおなじみのアクティビティーが行われました。未就園児から15歳くらいまでの子どもたち100人ほどが一緒になって大盛り上がりで楽しんでいました。居住環境も文化も日本とは異なるケニアの小さな集落であっても、レクリエーションの内容が共通していたことに大きく驚くとともに、子どもが無邪気にはしゃぐ姿は世界共通で素晴らしいと再確認しました。

 コロナ禍の中、インフラが脆弱(ぜいじゃく)で医療設備に限りがある途上国では日本とは異なる困難も多くあると想像されます。Harambee(コミュニティーでの自助の精神を表すスワヒリ語。『共に働こう』と意訳される)の精神で、助け合いながら困難を乗り越えてくれると信じています。私はケニアへの感謝の気持ちを込めて、目の前にいる生徒たちへケニアの生活や文化、そして青年海外協力隊生活で学んだことをしっかりと伝えていきたいです。

 栗原遥さん 高校教員。2019年7月からケニアに派遣。児童事務所で家庭の生活向上に向けて活動した。可児市出身。29歳。




過去の記事