和田 唯奈さん
画家
家族テーマにアート
愛知県で3年に1度開かれる国際芸術祭「あいちトリエンナーレ2019」(10月14日まで)の豊田市会場で、主宰する絵画教室の生徒と共に、家族や子育てをテーマにしたアートイベントを展開する。「作品の展示を通して新しい課題を見つけたい」と意気込む。
アクリル絵の具の鮮やかな色彩にカッティングシートを重ねて樹脂でつやを出し、宝石のようにきらめく絵画を制作する。名古屋芸術大を卒業後、美術家黒瀬陽平さんらが講師を務める「ゲンロン カオス*ラウンジ新芸術校」(東京都)で学んだ。
東京都台東区にアトリエ兼教室「お絵描きのお家」を構え、絵画制作を通じてつながった同世代の生徒たちと人間関係など個々が抱える悩みを語り、心を寄せ合う。「先生と生徒の関係でなく、疑似家族として対話を重ねている」と話す。
「メンバーは親になりたいと思ったことがない人ばかり。それでも、親の目線について思いをはせることは大切。個々の人生がより豊かになるきっかけにもなれば」と力を込める。
各務原市出身、東京都在住。30歳。