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頑張ってます岐阜県人

田近 夏子さん

写真作家



記憶感じるまま撮る

 初の個展を9、10月に東京都新宿区のギャラリーで開き、「塩竃フォトフェスティバル2018」で写真賞大賞に輝いた写真作品「二度目の朝に」のうち16点を展示した。がらんとした風呂場や家族のいる花畑など、何気ない日常風景を独自のまなざしで捉えた。「普段目にするものを自然体で撮っている」と笑顔を見せる。

 飛騨市古川町出身。地元の吉城高校で写真部に入り、写真の面白さに目覚めた。東京工芸大写真学科へ進学し本格的にカメラを学んだ。大学時代に教員に勧められ、塩竃フォトフェスに応募。大賞を受賞し、自身初の写真集も今年できた。

 受賞作品が生まれたのは、夏が始まる頃に、かつて祖父が亡くなった風呂場で、実家の愛犬が息を引き取ったのがきっかけ。「流れていく日々の中に、生と死が身近にあることを強く感じた」という。風呂場から連想される湿気や水気をモチーフに、日々移ろいゆくものの中に漂うさまざまな記憶に目を向け、シャッターを切る。「これからも変わらず、感じるままに撮影していきたい」と話す。東京都中野区在住。24歳。




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