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岐阜新聞・岐阜放送懇談会

平和的な権力移行注視 <岐阜10月例会>

神戸大大学院法学研究科教授 簑原俊洋氏



米大統領選の行方と選挙結果がもたらす日米関係の展望について語る簑原俊洋さん=岐阜市長良、岐阜グランドホテル
米大統領選の行方と選挙結果がもたらす日米関係の展望について語る簑原俊洋さん=岐阜市長良、岐阜グランドホテル

◆テーマ「平常への復帰?2020年米大統領選の 行方と今後の日米関係」

 岐阜新聞・岐阜放送懇談会の10月岐阜例会は26日、岐阜市長良の岐阜グランドホテルで開かれ、日米関係などが専門で神戸大大学院法学研究科教授の簑原俊洋さん(49)が「平常への復帰?2020年米大統領選の行方と今後の日米関係」と題して講演。11月3日に迫った米大統領選の最新情勢を紹介し、「現状はバイデン氏有利だが予想は極めて困難。トランプ氏が敗北を認めないという『ノーベンバー・サプライズ』もあり得る」と述べた。

 講演では、トランプ政権の新型コロナウイルス対策を批判した上で、「トランプ支持者とそうでない人とによる国家の分断は深刻」と指摘。深まる米中の対立は、中国の「覇権挑戦の時代」とも表現し、「中国にとってアメリカに代わって世界を主導する千載一遇の好機。つまりは民主主義、自由主義で安定していた世界が揺らぐことになる」と警鐘を鳴らした。

 米大統領選に関しては、候補のトランプ、バイデン両氏の強みと弱みを挙げながら各州の勢力図を分かりやすく解説。「どちらがペンシルベニア州を制するかが勝敗の鍵を握る」とし、「バイデン氏が接戦で勝っても、トランプ氏は敗北を認めないという前代未聞の事態も考えられる。そうなれば法廷闘争となり、最高裁が決定的な役割を果たすかもしれない」と述べた。また、「国内が混乱することでアメリカのアジアへの関心が低下すれば、日米安保への影響は大きい。平和的な権力移行がされるかどうか注視してほしい」と語った。