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岐阜新聞・岐阜放送懇談会

衆院選は消去法バトル<東濃7月例会>

名古屋外国語大グローバル共生社会研究所長 高瀬淳一氏



今後の日本政治について講演する高瀬淳一さん=多治見市白山町、オースタット国際ホテル多治見
今後の日本政治について講演する高瀬淳一さん=多治見市白山町、オースタット国際ホテル多治見

◆テーマ「菅政権と日本政治の展望」

 岐阜新聞・岐阜放送懇談会の7月東濃例会は13日、多治見市白山町のオースタット国際ホテル多治見で開かれ、名古屋外国語大教授で、同大グローバル共生社会研究所長の高瀬淳一さん(62)が「菅政権と日本政治の展望」と題して講演した。菅義偉首相と立憲民主党の枝野幸男代表がどちらも官房長官タイプであると指摘した上で、衆院解散・総選挙について「どちらかといえば魅力に乏しい政治家たちの『消去法バトル』になる」と見通しを示した。

 政治家の情報発信を研究する「情報政治学」が専門の高瀬さん。今後の国政を「支持率にもよるが菅政権は長く続かず、自民党内の派閥のリーダーがどんどん変わって、そこでの駆け引きの中で次の総裁が生まれてくる」と展望し、「(菅首相の次は)もう少し華やかなリーダーになるのでは」と予想した。

 長く続く政権のリーダーは「けれん味やどこか子どもっぽさがある」と持論を展開し、菅首相は落ち着いた実務家であり、長期政権タイプには当てはまらないと分析。支持率や発信力、外交力は低いとみる一方、「やるべきことは粛々とこなしており、歴代最長の安倍政権の後を安定してつなぐ役割を果たしている」と一定の評価も示した。

 地方政治にも目を向け、「政治の人材不足を解消するために、地方からシステムを変えていかなければならない」と主張。米国の人口当たりの議員数を引き合いに日本の市町村議が多いと指摘し、「人数を減らして待遇を良くするなどメリットを増やして地方から優秀な議員が生まれる環境をつくるべきだ」と訴えた。