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岐阜新聞・岐阜放送懇談会

「非接触」追い風、富集中<東濃9月例会>

共同通信社論説委員兼編集委員 高山一郎氏



「GAFAの在り方は改めなければならない」と強調する高山一郎さん=多治見市白山町、オースタット国際ホテル多治見
「GAFAの在り方は改めなければならない」と強調する高山一郎さん=多治見市白山町、オースタット国際ホテル多治見

◆テーマ「コロナとGAFA~岐路に立つ世界~」

 岐阜新聞・岐阜放送懇談会の9月東濃例会は7日、多治見市白山町のオースタット国際ホテル多治見で開かれ、共同通信社論説委員兼編集委員の高山一郎さん(58)が「コロナとGAFA~岐路に立つ世界~」と題して講演した。米国の巨大IT企業4社「GAFA」(グーグル、アップル、フェイスブック、アマゾン・コム)について、「富が集中し、経済格差の拡大を助長するシステムとなっている。その在り方は改めなければならない」と強調した。

 在宅勤務が推奨されるなど非接触型の社会が進んだコロナ禍の中で、基盤のサービスにインターネット検索や通販、会員制交流サイト(SNS)があるGAFAは「コロナを追い風に大きく業績を伸ばした」と指摘。2021年4~6月期決算では、グーグルの親会社アルファベットの純利益が185億2500万㌦(約2兆円)と、四半期ベースで過去最高となったほか、他3社も大きな増益となった。

 肥大化を続けるGAFAの問題点として、デジタル市場の独占や強権的な立場での業者への不利な条件の強要、個人情報の漏えい、SNSでのフェイクニュースの横行などを列挙。「(GAFAのシステムは)私たちの生活になくてはならないものになっている」とする一方で、「一部の企業が世界のプラットフォームを牛耳る状態となっている」と懸念を示した。

 国際社会では規制強化の動きやデジタル課税の創設に向けて議論が進んでいると説明したほか、「GAFAというプラットフォームをある程度『公』で管理することはできないかという発想もある」と紹介。「格差拡大など社会問題の解決と企業の利益追求が矛盾しない世界を考えていかなければならない」と締めくくった。