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東京五輪2020県勢紹介

スポーツ祭東京 東京国体2013 ◇最終日◇ 田中(中京高出)成長V3 ボクシング成年男子フライ級(2013年10月9日掲載)



  • ボクシング成年男子フライ級決勝で、左ストレートを決める田中亮明(左)=日野市市民の森ふれあいホール 
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【Vストーリー】

◆積極的な攻撃で圧倒 左ストレートに磨き

 成長し続ける19歳が、全日本チャンプの高い壁を難なく越えた。ボクシング成年男子フライ級の田中亮明(駒大)は、決勝で駒大の1学年先輩で昨年の全日本選手権覇者に判定勝ち。「第1ラウンドから積極的に戦えた。(ライトフライ級を制した)昨年からの成長を示せた」と白い歯をのぞかせた。

 一層威力を増した左ストレートで一気に畳みかけた。以前は左ストレートが決まっても、上に伸び切ってしまい、相手の右をアッパー気味に食らっていたが「トレーニングの成果で、ヒットした後も隙ができなくなった」と相手に反撃を許さない。さらに常にフットワークを生かして、相手の得意とする中間距離に持ち込まないようクリンチを多用。「相手のクリーンヒットを避けられていたので、リードしている」と最終第3ラウンドに挑んだ。

 第3ラウンドも勝負どころで、左右ともにヒットを重ねた。残り時間わずかとなり、高校時代の恩師の石原英康セコンド(中京高教)から「残り30秒やぞ。行け!」とげきが飛ぶと、スイッチが入ったかのように連続攻撃。「先生の言葉通り最後は気持ちだった」と3年連続の優勝を決めた。

 2歳年下の弟恒成は、プロテストに合格し、デビュー戦を来月に控えている。夏休みに帰省した際に必死にスパーリングに打ち込む弟の姿を見て「負けられない」と刺激を受けた。「僕はアマとして、リオや東京五輪でメダルを獲得したい」ときっぱり。プロとアマ、道は違えど頂点を目指す"最強兄弟"の夢への挑戦は始まったばかりだ。