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東京五輪2020県勢紹介

清流から東京2020へ 田中亮「攻めて勝つ」 ボクシング、初の五輪切符(2020年3月21日)



  • 東京五輪代表に決まった田中亮明(右端)ら=東京都新宿区 
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 日本ボクシング連盟は20日、開催国枠で東京五輪に出場する男子の3選手を発表し、フライ級の田中亮明(中京学院大中京高教)が、県ゆかりの選手としては初の五輪代表に内定した。

 田中は、今月上旬にアンマンで行われたアジア・オセアニア予選で初戦敗退。自力での出場権獲得を逃していたが、同日開かれた同連盟の強化委員会で過去の実績が評価され、代表に選ばれた。田中の弟は、プロで世界3階級制覇を達成した恒成(畑中)。

 田中のほか、ライト級の成松大介、ミドル級の森脇唯人(ともに自衛隊)が名を連ねた。30歳の成松は2大会連続、23歳の森脇は初出場となる。成松は「目標は金メダル」と意気込み、森脇は「自分のボクシングを貫きたい」と意欲を語った。

 男子はウエルター級の岡沢セオン(鹿児島県体協)、女子はフライ級の並木月海(自衛隊)とフェザー級の入江聖奈(日体大)がアジア・オセアニア予選で五輪出場を決めている。

◆予選では初戦敗退 取り戻した原点

 「一戦一戦勝ちにいくつもりで、1試合ごとに全てをぶつけてたい」-。自身初の「五輪切符」を獲得した田中亮明(中京学院大中京高教)は、4年前のリオデジャネイロ五輪は世界最終予選で出場を逃した悔しさをばねに、進化を続けてきた。「いろんな人に応援してもらいプレッシャーもあったが、乗り越えてここまで来られた。精神的にも人間的にも成長できたかな」と喜びをかみしめた。

 今月上旬のアジア・オセアニア予選では初戦で判定負け。自力での出場権獲得を逃したが、原点を思い出すきっかけにもなった。「(競技を)始めた頃は、相手を倒すことを意識してやっていた。倒しきることを目標に、最後まで戦わないといけないと感じた」と振り返り、「(五輪では)攻撃的なボクシングをして、勝ちをつかみにいく姿勢を見せたい」と意気込む。

 新型コロナウイルスの感染拡大による五輪開催への影響も懸念されるが、「日本の皆さんに自分のボクシングを見てほしい。こういう事態でなんとも言えないが、予定通り開催してほしいと思っている」と胸の内を明かした。

 現在は同校のボクシング部の指導にも携わり、教え子たちの成長も見守っている。「僕に教えてもらっていると自慢してもらえるように、かっこいい姿を見せたい。生徒も五輪に出たいと感じてもらえればいい」とつかんだ夢舞台で、次世代につなぐ戦いを見せる覚悟だ。

◆選んでいただき光栄

 成松大介 選んでいただいて光栄。全力を出せるコンディションをつくりたい。ディフェンス技術とパンチの的確さを見てほしい。

 成松大介(なりまつ・だいすけ=男子ライト級)16年リオデジャネイロ五輪代表。18年アジア大会男子ライトウエルター級銅メダル。全日本選手権9度優勝。組み立てが光るサウスポー。熊本農高-東農大出。自衛隊。172センチ。30歳。熊本県出身。

◆ほっとした部分ある

 森脇唯人 自力で出場枠を取れなかった悔しさは感じるが、ほっとした部分もある。選んでいただいたからには、踏ん張って頑張りたい。

 森脇唯人(もりわき・ゆいと=男子ミドル級)小学生時代から空手に励み、東京・駿台学園高でボクシングを始めた。全日本選手権は17年から3連覇。切れ味のある右ストレートが持ち味。法大出。自衛隊。188センチ。23歳。東京都出身。

◆愛称は「阿修羅」「ブルーローズ」

 ○...日本代表チームの愛称が発表された。男子は「阿修羅(あしゅら)ジャパン」。6本の腕を持ち、闘う神の一面もあるとされる阿修羅像にあやかった。

 女子は「ブルーローズ・ジャパン」。バラには青い色素をつくる酵素の遺伝子がなく、青いバラは「不可能」の代名詞だったが、遺伝子の組み換えによって開発された。日本女子初の五輪という結果になぞらえた。

 岡沢セオン 五輪では自分たちがいい結果を出して日本の皆さんに喜びや楽しさを伝えたい。金メダルを目指して闘う。

 並木月海 大きな目標は金メダルを取ること。女子ボクシングを盛り上げていきたい。

 入江聖奈 (日本)女子で初めて五輪のリングに立てるので思い切り楽しみたい。やるからには金メダルを目指す。