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東京五輪2020県勢紹介

フェンシング五輪代表 田村(朝日大出)サーブル代表 辻(朝日大)フルーレリザーブ(2021年4月掲載)



  • 女子サーブルで日本代表に選出された田村紀佳=2018年、ジャカルタ(共同) 
  •  女子フルーレ団体のリザーブで代表に選出された辻すみれ=2020年8月、朝日大フェンシング場 

 日本フェンシング協会は25日、東京五輪の日本代表21人(リザーブ5人を含む)を発表した。県ゆかりの選手では、女子エペの佐藤希望(大垣共立銀行)と女子サーブルの田村紀佳(旭興業、朝日大出)、また、女子フルーレの辻すみれ(朝日大)が団体のリザーブで選出された。

 今後、国際連盟などの承認を経て正式に決定する。佐藤は2012年のロンドン、16年のリオデジャネイロ五輪に続く代表入り。田村、辻は初選出となった。

 また、男子エペは元世界ランキング1位の見延和靖(ネクサス)らを選んだ。

 女子フルーレでは東莉央(明治安田生命)、東晟良(日体大)の姉妹が、男子フルーレは3月のグランプリ(GP)大会で準優勝した敷根崇裕(ネクサス)らが選ばれた。日本勢は個人は全6種目に出場、団体も日本に与えられた開催国枠を活用し、女子エペを除く5種目に出る。

 オンラインで記者会見した08年北京、ロンドン両五輪銀メダリストの太田雄貴会長は「五輪本番でどれだけ強い気持ちで挑むかの一点。人生を懸けるつもりで臨んでほしい」と述べた。

佐藤希望 後輩たちの分までメダルを目指して戦う。ママアスリートとしても明るいニュースを届けられたら。

◆感謝胸に夢舞台へ 田村

 「たくさんの世界大会に出場し、悔しくて泣くこともあったが、それが全てこの東京五輪出場への道につながっていたと喜びでいっぱい」。女子サーブルで初の五輪代表入りを果たした田村紀佳は、万感の思いを口にした。

 高崎商大付高(群馬)では、2年生ながら全国高校総体女子サーブルを制すなど全国トップクラスの実力を引っ提げて、朝日大に進学。井上裕二朝日大監督は「当時から持ち前の攻撃力や、ここぞの場面での格闘センスは抜群だった」と振り返る。

 黙々と練習に取り組むタイプで、一転、試合では闘志をむき出しにする。大学でも全日本学生選手権を2連覇するなど成長を遂げ、特に社会人になって以降、「代表コーチの影響で、一気に世界で戦える選手になった。動きも大きく変わった」と井上監督は語る。

 「目標はメダル獲得。たくさんの人に導いてもらった感謝の思いを胸に、本番まで鍛錬を積んでいく」と気持ちを引き締める田村。井上監督は「初出場、自国開催とプレッシャーもあると思うが、それに打ち勝ってメダルを狙ってほしい」と教え子の活躍に期待を込めた。

◆日本躍進の一翼、狙う 辻

 開催が決まった時から出場を夢見てきた東京五輪の舞台に、大きく近づいた。女子フルーレで団体のリザーブメンバーとして代表に名を連ねた辻すみれ。「目標としていた個人での出場はかなわなかったが、団体の4人目に選出され、ひとまず安心した」と胸をなで下ろした。

 「岐阜に残っても五輪で活躍できることを証明したい」。多くの日本トップ選手が強化拠点のナショナルトレーニングセンターがある都内の大学などに在籍する中、岐阜に残って己を磨いてきた。その信念を結果で示し、一昨年の全日本選手権で初優勝、昨年も準優勝と国内で確かな地位を築き上げてきた。

 辻が競技を始めた時から指導に当たる、叔母ではしまモアクの村瀬さゆり代表は「これまでも団体戦で流れを変える役目を果たしてきた」と振り返り、「(五輪でも)大事な場面で活躍してほしい」と出場だけでなく、日本躍進の一翼を担うことを期待する。辻は「身近で応援してもらっている人に恩返しするためにも、メダル獲得に貢献できるように頑張る」と決意を新たにした。




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