名鉄瀬戸線は、名古屋市の栄町駅から愛知県瀬戸市の尾張瀬戸駅までの全長20・6キロで、他の名鉄線と交わらない独立した路線です。実は、岐阜県の名鉄線とも縁がありました。名鉄は、自治体などと連携して瀬戸線沿線の新たな価値を創造するプロジェクトに乗り出しています。その「初手」として、12日から「将棋とれいん」の運行を始めました。日本将棋連盟が協力してのプロジェクトです。その発車式と一番列車の様子を取材しました。将棋と名鉄瀬戸線といえば、瀬戸市が地元の藤井聡太八冠。この日は駅長の制服姿で登場して、出発の合図や車内放送をしました。

「将棋とれいん」の発車式=名鉄尾張瀬戸駅

 まずは「将棋とれいん」の説明から。車両は、瀬戸線独自の形式となる4000系の4008編成(4両編成)。車内には、藤井八冠らが問題を考えた詰め将棋や、駒ごとの動かし方を紹介するポスターを掲示しています。将棋を全く知らなかったり、詳しく知らなかったりする人にとっては、ルールを知る好機。詰め将棋は、ある程度将棋の知識がある人が楽しめます。ポスターは全24種。車体には、ドア横の戸袋部分に将棋の駒をデザインしたステッカーが付いています。3月13日からは、瀬戸線の通常の列車として走っています。4月12日までの運行です。名鉄のウェブページで、当日の運行予定を公開する予定ということです。...