身にあまるものたちへ

 岐阜市出身の歌人野口あや子さんによる、エッセー「身にあまるものたちへ」の連載。短歌の領域にとどまらず、音楽と融合した朗読ライブ、身体表現を試みた写真歌集の出版など多角的な活動に取り組む野口さんが、独自の感性で身辺をとらえて言葉を紡ぐ。写真家三品鐘さんの写真で、その作品世界を広げる。

着物姿でconversation
3月28日、私は着物姿で彼と東京・飯田橋のドトールにいた。彼とは相変わらず朗読の相方である御手洗靖大さん。彼ももちろん着物姿だ。と言っても、今日は歌舞伎観劇でもお茶会でも歌会でもない。EU・ジャ...
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