総務省消防庁は8日、熱中症により4月29日〜5月5日の1週間に全国で664人が救急搬送されたとの速報値を発表した。熊本県で1人が死亡した。搬送者数の集計は今年初。

 消防庁の担当者は「新型コロナウイルス感染症の5類移行に伴い、大型連休に外出する人が増えた影響とみられる」と説明している。

 3週間以上の入院が必要な重症者は8人、短期の入院が必要な中等症が163人だった。65歳以上の高齢者が343人で全体の51・7%を占めた。

 都道府県別では、埼玉と兵庫がともに42人で最多。東京39人、愛知37人と続いた。

 総務省消防庁は毎年5〜9月、週単位で搬送者数を公表している。