ソニーグループが開発した微細な手術を支援するロボットの試作機

 ソニーグループは9日、顕微鏡を使って血管や神経を処置するといった微細な手術を支援するロボットを開発したと発表した。高感度の操縦装置でとらえた医師の指先の動きをロボットアームと連動させ、精密に再現することで手術器具を操作する。医療現場の長時間労働が課題となる中、より多くの医師が処置できるようにして負担を軽減する狙いもある。

 医師は患部や器具の動きを高精細の映像で映し出したディスプレーを確認しながら手術する。手元の装置を操作すると、指先の動きが約2分の1から10分の1に縮小されて再現され、細かな動作で手術ができる仕組み。器具の先端には複数の関節を設け、滑らかに動くように設計した。