大阪市の桜宮高=2022年12月撮影

 大阪市立桜宮高バスケットボール部の主将だった男子生徒=当時(17)=が2012年に体罰を受けた後に自殺した問題で、元顧問の男性が日本協会に指導者資格の回復を申し立て、協会の裁定委員会が認めない判断を下したことが9日、分かった。協会が明らかにした。

 元顧問は13年6月に資格を取り消された。協会の規定では、懲罰から10年が経過すれば回復の申し立てができる。

 男子生徒は元顧問から体罰を受けた翌日の12年12月23日に自宅で自殺。日常的な体罰を認めた元顧問は、13年2月に大阪市教育委員会から懲戒免職の処分を受けた。同年10月には傷害罪などで有罪が確定した。