東京電力は9日、福島第1原発2号機の溶融核燃料(デブリ)の試験的な採取について、原子力規制委員会から同日、伸縮パイプ式装置を使う工法への変更の認可を受けたと明らかにした。

 東電は当初、2023年度内にロボットアームでの採取に着手する計画だったが、差し込み口の堆積物を完全に除去できず、今年2月により細く簡易な同装置への変更を申請していた。堆積物の除去は来週中に完了する見通しといい、試験などを経て、10月までの着手を目指す。

 認可を受けたのは、太さ20センチと16センチのパイプをつなげ、釣りざおのように最大約21メートルに伸ばして取り出す工法。