名鉄広見線の新可児-御嵩間で、3月から緑2色の電車が走り始めました。かつて走っていた3400系「いもむし」の塗装を、6000系ワンマン車に復刻塗装したものです。復刻塗装の「元ネタ」を、写真も交えて振り返りながら、多くの人が詰めかけた沿線の様子を紹介します。

名鉄広見線を走る3400系「いもむし」復刻塗装6000系=3月2日、岐阜県御嵩町

 まず、3400系とはどんな電車だったのかを振り返ります。1937年に登場、2002年に引退した電車です。最大の特徴は独特の流線型の車体。そのほかにも機構面で当時の最新鋭技術を取り入れた電車でした。その後、塗装の変更や車体の修繕などの変化を重ねていきましたが、1993年に塗装を登場当時の緑2色に復元。その後は、動態保存としての側面も持ちながら、冷房の取り付けなどの変化をさらに重ねました。引退後も1両が愛知県内の名鉄の車両工場に保存されています。...