記者団の取材に応じる拉致被害者の曽我ひとみさん=20日午前、新潟県佐渡市

 北朝鮮による拉致被害者で2002年に帰国した曽我ひとみさん(64)が20日、共に拉致された母ミヨシさん=当時(46)=ら被害者の救出を願い、1日から勤務を始めた地元、新潟県佐渡市の拉致被害者対策係の職員として初めて、同市で署名活動をした。

 曽我さんは対策係に就いた理由について記者団に、被害者家族が高齢化し残された時間がなくなっていることを挙げ「今まで以上に、拉致問題は解決していないと伝えたい」と強調した。

 市によると、曽我さんはこれまで、休みを利用するなどして署名や講演活動をしていたが、今後は業務として行うという。