朝日大×八戸学院大=前半4分、先制のトライを決める朝日大のナンバー8サムエラ=パロマ瑞穂ラグビー場

 ラグビーの第58回全国大学選手権は21日、名古屋市のパロマ瑞穂ラグビー場で開幕し、1回戦1試合を行った。10大会連続10度目出場の朝日大(東海・北陸-中国・四国代表)は八戸学院大(北海道・東北地区代表)に60-7で快勝し、福岡大(九州リーグ1位)との2回戦へ駒を進めた。

 朝日大は前半4分、ナンバー8のサムエラ・ワカヴァカが先制のトライ。直後にも細かいパス回しから最後はCTB谷川智樹がトライを決めた。14分にはラインアウトからモールで押し込んだ。後半も攻撃の手を緩めず、素早いパス回しからトライを量産してリードを広げ、初戦を突破した。

 福岡大との2回戦は28日午後1時から、博多の森陸上競技場で行われる。

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 「やっと(朝日大らしいラグビーが)できた」と吉川充監督は振り返った。この日はピッチを広く使い、速いテンポでパスを回してトライにつなげる場面が多く、個々の体の強さ、突破力も光った。東海学生リーグ最終節、東海・北陸-中国・四国代表決定戦ともに、展開がうまくいかず苦戦を強いられたが、全国舞台初戦で嫌な流れを払拭(ふっしょく)し、最高のスタートを切った。

 開始早々、ナンバー8のサムエラ・ワカヴァカが22メートルライン手前付近からディフェンスを突破し、先制のトライ。チームに勢いを呼び込んだ。「自分のトライができた」とサムエラ。「前のスペースが空いていたので驚いたが、決められて良かった」と笑顔がはじけた。

 そこから怒濤(どとう)のトライラッシュが始まる。ボールを持てば敵陣まで走り込み、そこから速いテンポでパスを回す。フランカーで主将の大野京介が「空いているスペースをうまく使えた」と語る。一人一人が広い視野で考えてプレーできたことが大差での勝利につながった。ボールを奪われても激しいタックルで突破を許さなかった。

 次戦は昨年の初戦で敗れた九州勢。大野は「レベルアップして臨む」と、勝利のためもう一段ギアを上げるつもりだ。