波形のデザインが印象的な木製品は、岐阜県中津川市で育まれた森林文化と職人技を伝える逸品だ。東濃桧(ひのき)やスギの地元産材に特殊な加工技術を施した集成材を使った製品を手掛けるのは、同市付知町の木工塗装業「内木木工所」。テーブルや椅子などの家具をはじめ、種類に富んだ家庭用品が生活空間を彩る。
氏名や役職・部署名で検索!「岐阜の経済・人事情報 ポータル」印象的な見た目は、板状にした木の反りを防止する特殊な加工技術が基になっている。コンピューター制御の加工機を用い、数センチ幅の均一な波状の曲線に切断した部材を接着して仕上げた集成板を使い、製品を作る。
内木盛良社長(63)は「真っすぐに切断した木を接着しても反りが出てしまう。波形にすることで木の繊維が寸断されて板状にしても反りにくくなった」と説明する。最初は「見た目が面白い」と試しにやってみた技術だが、反りを防止する効果に気付いて2010年に特許を出願した。結果的に木の温かみが感じられる柔らかなデザインにもつながった。
特許技術を注いだ製品は、林業が盛んな東濃地方への強い思いを込め、「tonono(とのの)」と名付けてブランド展開している。天板に取り入れたテーブルや椅子のほか、ヒノキとスギを組み合わせた集成材を使ったフードプレートやランチョンマット、重箱など食卓に花を添える製品を手掛ける。波形の部材をそのまま使った箸置きやハンガーフックも人気だ。
バスマットには吸水性に優れたスギを採用した。芯材の赤身と、樹皮に近い白太の2種類を使って色のコントラストを表現し、柔らかな肌触りを売りにする。内木社長は「マットの上に立った時の温かさが違う。スギは乾燥が早いので毎日繰り返し使うことができる」とPRしている。
ふるさと納税の返礼品に加わったのは17年4月。他の木製品を含めて多くの注文を受け、手応えを深める中、販路を拡大しようと今年4月にはオンラインショップを立ち上げた。「この地域の木材を使い、地元の技術で作っている。これこそふるさと納税の返礼品だと自信を持ってやっている」と力を込める。tononoの次の展開を見据え「これまではデザイナーの協力を得てやってきた。新しいアイデアも浮かんでいるので、自分の力で新しい商品を増やしていきたい」と意欲を語る。















