2005年に廃線となった名鉄岐阜市内線と揖斐線。廃線から19年、その痕跡を歩きながら探します。岐阜駅前から歩きます。忠節までの岐阜市内線(3・7キロ)は、ほぼ全区間が道路上の軌道。レールは2006年から撤去作業が行われ残っていませんが、まちの変化も感じながらの道のりとなりました。今回は写真を多めにしました。

 岐阜駅前の停留所は、岐阜市内線で道路上に乗り場があった停留所で唯一、ホームがありました。地下道から階段を通る仕組みでした。道路の真ん中にあったホームは、すでに取り払われています。周辺の再開発により道幅も変わっていて、はっきり場所を示すものはありません。しかし、地下道にはホームへの階段を取り払った跡として、壁のタイルの色が変わっているところがあります。新岐阜駅前と岐阜駅前の間は、2003年12月から休止となっていて、そのまま2005年の廃線を迎えました。

かつて岐阜駅前の停留所があった付近。路面には痕跡が残っていない=2024年5月
廃線間際の岐阜市内線岐阜駅前周辺。中央奥にホームが見える。再開発の工事の影響でレールは埋められていた=2005年3月
岐阜駅前の地下道からホームに上がる階段があった付近。タイルの色が変わっている=2024年5月

 岐阜駅前には、廃線跡のほかに線路が来る予定になっていた部分もあります。...