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緊急事態宣言下、水族館の裏側「再会」望み飼育細心 アクア・トトぎふ



 空調が切られた水族館は初秋とはいえ汗ばむ暑さだった。客の姿が消え、がらんとした館内を飼育員がせわしく動く。

 水質検査に、個体の体調の把握、給餌、繁殖-。緊急事態宣言の発令で先月27日から閉館中とはいえ、生き物相手の仕事。作業は普段と変わらない。出勤者を半数以下に減らした分、一人当たりの仕事量は増える。

 「今は季節の変わり目。特に生き物の体調変化に気を使う」と、魚類の飼育を担う堀江真子さん。迷路のような構造の通路を縫い、観賞用に約100、バックヤードに約200ある水槽を回る。数種類の餌を抱え、時に潜水用ボンベを背負って。

 同館が一つの水槽に複数種を展示するのは、自然に近い形で生態を見てもらうため。「久々にお客さんが来ると生き物たちも驚くかも。岩陰にじっと潜む魚の姿にも目を向けてみて」。再開を待ち望んでいる。

◆memo

 清流長良川と世界の淡水魚をテーマにした水族館。身近な生き物から、世界の巨大魚まで、約220種、2万匹もの魚類や両生類などを飼育展示する。国の希少種保全動植物園に認定され、絶滅危惧種に指定されている生物の保護や繁殖なども行っている。

カテゴリ: くらし・文化 動画