導入された高精度放射線治療機器と動体追跡システムSyncTraX=関市若草通、中濃厚生病院

 岐阜県関市若草通の中濃厚生病院(赤松繁院長)は最新鋭の放射線治療機器の設置を進めており、6月下旬から稼働させる。動体追跡システムを備え、呼吸によって位置が動く肺がんなどに正確な放射線照射が可能になる。東海地方での導入は初めてという。

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 同病院は昨年3月に県内8番目の「県がん診療連携拠点病院」に指定された。地域のがん治療をリードする病院として12年ぶりに機器を更新。米国・バリアン社製の高精度放射線治療機器と島津製作所の動体追跡システムSyncTraXを導入した。設置費は約5億7千万円。

 特長の一つは、病変の近くに留置した金のマーカーを4方向からのX線で追跡し、適量の放射線をタイミングよく狙い撃ちできること。呼吸に伴い常に動いている肺のがんや肺に近い肝臓などのがんに正確な照射が可能になる。正常細胞へのダメージは軽減できる。

 放射線治療は手術に比べ肉体的負担が少ないことから同病院でも受診患者が増えている。飯田高嘉放射線治療部長は「手術が難しい高齢者でも治療が可能。体の状態が良ければ通院治療もできる。この機器を駆使して地域のがん治療に貢献したい」と期待を込めた。